おはようございます、
中小飲食店専門コンサルタント 中小企業診断士 (有)三峰プロジェクト 鈴木秀樹です。
◆群馬県高崎市(旧榛名町)に、梅生産者さんを訪ねました
恥ずかしながら、我が娘に手伝ってもらって、群馬県の育成品種「紅の舞」を撮影してみました。
- 大粒で、赤い果実の特徴
が伝わりますか?
◆「南高梅」と比べてみると、一目瞭然ですね
全国的に有名な梅の品種は「南高梅」ですよね・・。
当然、和歌山県の「紀州南高梅」が有名ですが、群馬県でも収穫できるんです。収穫時期が、群馬の主力品種「白加賀」よりも2週間程度遅れて出来ます。
ちょうど、「紅の舞」と前後する時期です。
◆梅生産に関する豆知識です。全国1位の和歌山県と、全国2位の群馬県の生産環境の違いとは・・・
チョット本線とズレますが、梅の豆知識・・。
本場和歌山と群馬の品質の違いは何だと思いますか?
いろいろあるようですが、そのひとつに「収穫方法の違い」があるようです。
- 落ち梅の収穫:和歌山では、枝になった梅を収穫しません。木の下にネットを張っておいて、完熟して落木した実を収穫しているのです。そのため、青いうちに収穫して流通過程で追熟させる方法と比較して、梅の成熟度に差が出るんですね。
- 山地栽培:和歌山は山地であり、傾斜に農場が広がっています。こんな環境であるから、落ち梅の収穫も出来るんですね。さらにさらに、山地であるために同じ農場でも高低差があるため収穫時期にズレが生じて、旬の期間が長くなったり、作業分散が出来るというメリットにもなっているのです。
◆最終的には、「取組姿勢」と言わざるを得ない・・・
「和歌山県の品種改良への貢献」や、その他もいろいろ言われていますが、成功の究極の理由は、
- 生産者さんたちが、不退転の決意で取り組んだ
事ではないでしょうか?!
群馬は、首都圏にも近く、土地にも恵まれて様々農作物が作れます。そんなことで、何か一つの作物(この場合でいえば“梅”)にこだわって、開発する必要性がなかったのです。そんなことから、今となっては、中国産との価格競争に巻き込まれて、苦戦を強いられている・・・、と言う方もいます。群馬県の恵まれた環境が、両刃の剣となった結果と言えるのです。
地域資源を検討する時に、忘れてはならない点だと思います。
続く。
中小飲食店の専門コンサルティング (有)三峰プロジェクト
ホームページへのリンク
コメントする