おはようございます、
中小飲食店専門コンサルタント 中小企業診断士 (有)三峰プロジェクト 鈴木秀樹です。
◆「鳥山畜産食品(株)」様の取り組みを通して、牛肉業界の基礎知識の整理です
- 一貫生産って?
- 和牛、、交雑牛、国産牛って?
このあたりを整理してみましょう。
実は、このネタは「セミナーの雑談」としては、非常に盛り上がる内容なんです。
今日のブログでは、「一貫生産」から・・・。
◆家畜農家は、「繁殖農家」と「肥育農家」に大別されます
家畜農家と言っても、上記のように大きく2つに大別されるんですねぇ・・・。
- 繁殖農家:メス牛に、仔牛を産ませる農家
牛に妊娠期間も人間と同じ約10カ月(厳密には285日)・・・。
仔牛が生まれると、初乳だけ吸わせて、すぐに親子を離します。
- 何故って?
仔牛を育てていると発情しないからです(ママになってしまうんですね)。
そんなことで、仔牛と離れて2カ月もすると、次の発情期が訪れ、種付け(人工授精)で妊娠期に入ります。
つまり、
- 「1年に1頭」産ませる(=生産する)
のが繁殖農家の仕事です。
◆「生産」って書きましたが、畜産農家にとっても生産性向上が収益性に直結するのです
「生産」って、書きましたけど、農業も生産性追求が損益に直結するんですね。
つまり、仔牛価格が「約40万円」だとすると、
- 上記の通りの12ヶ月サイクルであれば「¥33,333/月」
- これが1カ月ずれ込むと「¥30,769/月」
これが、「設備生産性(?)」となり、比較すると、
- ▲7.7%の生産性低下
となる訳です。
(設備生産性は、財務分析上では「付加価値額/有形固定資産」であるので、上記表現は比喩的に読んでもらいたい)
ですから、とにかく出来る限り「常に妊娠状態」、工場設備でいえば「フル稼働状態」にしておかなくてはならないんですね。
当然、これに、仔牛の「血統」「健康状態」「大きさ」などの「品質向上」に取り組むことで、より高く「商品(仔牛)」が売れるわけです。
「肥育農家」は明日のブログにて・・・。
農業においても、生産性追求が課題となっている
中小飲食店の専門コンサルティング会社 (有)三峰プロジェクト
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