おはようございます、
中小飲食店の専門コンサルタント 中小企業診断士 (有)三峰プロジェクト 鈴木秀樹です。
◆旧館・・、とでもいうべき「レストラン ふくだ」時代の建物の奥が、Tick Tack様の入口です
どうですか?
雰囲気のある、いいエントランスですよね。
Tick Tack様の経営改善のご支援の下見に、「ランチタイム」に下見を兼ねて食事をしてきました。
おそらく、ディナータイムはライトアップされて、もっと雰囲気が出るように思います。
え?
入りづらいんじゃないかって?
田舎の店舗では、通行客の来店をメインに考えてはダメなんですね。
メイン顧客は「目的来店顧客」です。そういった意味では、期待感に応えられるようなエントランスでいいんです。
ましてや、当店は、手前にあるレストランふくだ自体の「重厚感のある建物」が演出に使われているような雰囲気で、いいと思いますよ・・・。
◆店内は、まさに「スローフード」の店舗コンセプトを具現化するような作りです!
県内で、このレベルの雰囲気を出せている店舗はあまりないんぢゃないでしょうか?!
都内で、これだけ余裕のある客席設定は出来ないですから、そういった意味では「全国区」レベルの仕上がりかもしれませんね・・・。
ただし・・・、
オペレーション導線は、長くならざるを得ません・・・。
このことが、経営上に意味することは??
そうです。
人件費率に、跳ね返ってくるんですね。
その点を、事業計画や、オペレーション設計に盛り込んでおく必要がありますね。
◆「ワンプレート・ランチ」は、カフェの定番ですが・・・
ランチメニューは、
- カフェ系のメニュー(ワンプレート、パスタセット、丼(ボウルセット)
- 和食膳(焼き魚、煮魚、等々)
- グリルランチ(ハンバーグ、フライ、等々)
- 日替わりの黒板メニュー(干物や、刺身などの差別化メニューのようです)
何故でしょうか?
黒板メニューは、入口に配された大きな黒板のみに掲示してあり、エントランスを入るなり、
いきなり(初回来店ではそう感じました・・・)
「こちらが、本日のお薦めメニューになります」
とご案内いただきました・・・。正直、目に入りませんでした・・・。
帰りに見直したら、力のあるメニューをやっているのに・・・・。
このオペレーションでは、オーダーにつながらないでしょうねぇ・・・。
結果として、ロスになり、ますます「力を入れにくいメニュー」になっていってしまう・・・。
僕の見方としては、店舗コンセプトを再度検討しなおしたほうが良さそうです。
店舗コンセプトと、商品(メニュー)コンセプトがまるで”マッチング”していません・・・。
分かりやすく言えば・・・、
- 内装の作り:30前後の若者・・・、特に”カップル”が、ゆっくりと雰囲気を楽しむ
- 提供メニュー:和食系のメニューは、ガッツリ系、もしくは年輩の方向けの本格派料理
という作りになっています。
本案件の難しいところは、「内装重視の店舗コンセプト」という概念自体が、トレンドに遅れ始めていること・・・。
いえいえ、
とは言え、この雰囲気はまだまだイケますよ・・!
再度、店舗コンセプトとマーケティングミックスの設計を調整すれば大丈夫です。
とは言え、
経営者さんと、ジックリと検討しなければならない”小さくない課題”ではありますが・・・。
トレンドを掴まえ、トレンドに乗れ!
中小飲食店の専門コンサルティング会社 (有)三峰プロジェクト
ホームページへのリンク
コメントする