おはようございます、
中小飲食店の専門コンサルタント 中小企業診断士 (有)三峰プロジェクト 鈴木秀樹です。
◆「誰に」・・、そう、ターゲテイィングが問題なのです・・・。
「強み」は、「十割そばを打てる、技術・ノウハウ」と規定しました。
では、この「強み」を生かせるターゲットは??
ここで、"本質に迫る"やり取りがありました
鈴 木:この強みを活かせるターゲットは、どんなお客さまとお考えですか?
↓
山口様:そうですねぇ・・、30~40代の男性でしょうか・・・?!
↓
鈴 木:そうですね。では、創業計画に盛り込まれている
『アイドルタイムに、和スィーツ、和パフェを提供する』場合のターゲットは?
↓
山口様:20代の女性でしょうか・・・。
↓
鈴 木:そうですね。では、20代の女性が和スィーツを食べているソバ店に、本格十割ソバを"オジサン達"が食べに来るでしょうか?
↓
山口様:来にくいですね・・。
↓
鈴 木:ですから、コンセプトレベルでは顧客層を絞り込む必要があるのです。
山口様:先生、でも、長野原の6千人の人口では、ターゲットの30~40代に絞り込むと売上計画が成り立たないのでは?
◆「立地の選定」前に、コンセプトの策定が必要なんです
まさに、その通りなんです。
これは、「6千人の人口の長野原だから・・・」というわけではないんです。
- ニューファミリー向けの団地街への「和食専門店(割烹)」の出店
- 昔ながらの町並みが残る地域への「カフェ」の出店
強みを活かせる「市場規模」が見込めなければ、「立地の選定」段階で計画を修正しなければならないのです。
つまり、「立地の選定」前に、コンセプトの策定が必要な訳です。
もっと言えば、計画のスタートは「コンセプト立案」からなんです。
(SWOTなどの環境分析を含めた意味ですが)
山口さんへのアドバイスとしては、
- コンセプトレベルでは、あくまでも「30代~40代の、健康に気遣う、働く男性」がターゲット
- マーケティングミックスの戦術レベルで、「アイドルタイム向けのメニューを組み込む」
としました。
分かりにくいですか?
つまり、
- 店頭看板には「本格手打ち十割そばの店 山口そば店」とする
⇒ここに、「和スィーツ」なんて言葉を入れてはいけません。 - 店内メニューでは、サブターゲット向けのメニューを導入する
⇒ただし、あくまでもサイドメニューであって、メインのアイテムとはしない
「とんかつ屋のエビフライ」ですね。
エビフライをメインにしたら「洋食店」になっちゃいますよね。
でも、「豚カツとエビフライのミックス定食」はメニューとしてアリ・・・、ですよね。
こんなことで、顧客の窓口を広げながら、コンセプトレベルのメインターゲットはブレないように設定することが可能になるわけです。
計画作りの第一歩は、「コンセプトの設定」からである!
2月18日_山口そば店_開業相談 1
2月18日_山口そば店_開業相談 2
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