おはようございます、中小飲食店の専門コンサルタント(有)三峰プロジェクト 鈴木秀樹です。
ハードなバスツアーの詳細のご報告から、
まずは、第1ヶ所目の「旧甘楽社小幡組倉庫」
ここは、大正15年に製糸工場甘楽社の小幡組の繭倉庫として使われていた建物です。この地の養蚕文化の象徴として、昭和61年に町の重要文化財に指定されました。・・・これじゃ、分からないですよね・・・。群馬県の製紙工場としては、もちろん「富岡製糸場」が有名ですが(製糸工場では、ありませんよ)、官営の工場に対して、農民たちは自分たちで繭を引く(こんな表現をするんですね)ことを止めませんでした。しかし、各家庭で品質にバラつきがあっては売れない・・・、そこで組合を作って自分たちで自主基準の生糸を作り続けたんですね。今でいう、産地ブランドで品質を高めていったんですね。その時に、製品倉庫としてつかったのがこの倉庫です。
フランス積みのレンガが、歴史を語ります
このレンガの積み方を「フランス積み」というらしい・・。
小幡の養蚕農家群・・・、ここがまた、問題多し・・・。
パッと見の印象はどうですか? スミマセン、もうちょっと奥までいけば「(旧)養蚕農家」の写真が撮れたんですけれど・・・。 ここが、地元と、県の世界遺産推進課とで、意見が割れている場所らしい・・。地元は「旧武家屋敷」ということで整備を進めている・・・、かたや、世界遺産は「旧養蚕農家群」として整備していきたい・・・。さらに複雑にしているのは、先ほどの「旧甘楽社の倉庫」が単体では世界遺産に耐えられないので、ここと抱き合わせで付加価値を、ストーリー性を高めようとしていること・・・。正直、目先の観光客目当ての整備であれば「旧武家屋敷」に軍配が上がるような・・・、気がしますもの・・・。
そんなことで、1ヶ所目は、ここだけの話、「パッとしない”絹遺産群”」でした。不安感の募る1ヶ所目でした。
鈴木
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